今年も例年のごとく9月末より盛大に行われましたプーケットベジタリアン

フェスティバル。僕は今回これを見るのが3回目になりますが、毎年お祭りの見方を

変えてご紹介しております。

割と観光客の少ないタウンを中心にありますので、今回も総括してこのお祭りを

ご紹介したいと思います。

 

当社ブルーアイランドはタウンのロータススーパー近く、サムコーンという場所にあり

歩いてすぐの場所に中国寺院(アムサムコン)があるので嫌でも、参加したくなくても

この期間はオフィスに近くの通りはベジタリアンフード屋台がならび、その9日間の

昼食は肉が食べたくても食べれない状態になります。

 

パトンビーチに住んではいますが、やれ祭りがあれば夜でも早朝でもタウンへ行ってしまう僕は中華寺院のメッカ、ジュツイ寺院や、火の中を歩いたり、刃物の上を歩く至極の儀式があるサパンヒンへ向かい、最終日のパレードもジュツイのパレード前の儀式から

祭り明けの深夜サパンヒンまで、この祭りに参加しているタイ人をずっと見ていました。

 

病気、災いにより多くの人が死に、街が沈みかけたところ現れた仏による説教がこの

肉、魚介類、性の宿ったものを口にしない、喧嘩をしない、異性との関係を絶つ、嘘を

つかない等などの教えを9日間守ることで街が救われ栄え、人々は幸せに暮らすことが

出来るようになったという話がこの祭りの由来だそうです。

その神が身体に宿り、ある人間がまったく違う何かに姿を変えて頬に金釘を突き刺して、

プーケットタウンの町を行進する姿は地元の方も一貫した思いで見守り、観光客の方も

いろんな気持ちでこれを見ていることだと思います。

 

10月4日土曜日の夜はサパンヒンで炎の中を歩いたりする儀式が行われました。

シントー(ライオン)と呼ばれる日本で言う唐獅子みたいな見世物があったり、

狂気とも思えるようなパフォーマンスにみんなが息を呑みます。

(本人たちは何も感じないのだそうですが)

ここの映像はタイのテレビでも放送されてました。

 

10月5日(日)は早朝より、ジュツイ寺院のパレード、朝から雷鳴のような爆竹が

街に響き、普段の街が一瞬で白い煙に包まれます。

はっきり言って危ないです。

観光客はタオルやメガネを持参して見に行ったほうがいいと思います。

毎年の事と言えどもやっぱり毎年驚いています。

ここジュツイ寺院の通りラノーン通りは期間中は朝から夜までずっと賑わってます。

爆竹や串刺しの儀式が恐くて見れない方もここを歩くだけでも雰囲気を楽しめます。

上下を白い服に纏って歩くとさらに参加した気分になるのでお勧めです。

 

最終日、10月7日の夜、いつもはサパンヒンで待ち構えて、プーケット全ての

中華寺院の祭り参加者が終焉を迎えるパレードを最終地点で待っているのですが、

今年はその行進の前のジュツイ寺院から見ていました。

夜21時くらいからここアムジュツイがどんどん怪しい雰囲気に包まれていきます。

パレードは22時40分からだから道を作れなどと係員の声も響いてました。

セットされた御神輿の中心に参加者や見に来た人は座り込んで待ちました。

寺院内では女性のみの境内などもありその中で、参加者の人々に、神が宿り、

まるで人が変わります。これは何か別の言葉で表現するのにも難しくて、

目の当たりにしても全員が違う感じ方をするかもしれません。

参加者は男性女性、年齢に関わらず、子供や小さな赤ちゃんになったり、

動物になったり、七福神の誰かになったり、笑ったり、怒っていたり、

泣いたり震えたりしています。

そんな人々がこの寺院を埋め尽くします。

気づくと人がパンパンに増えていてどこにも逃げれない状態でした。

たまたま白いTシャツを着ていたので良かったですが違っていれば完全に僕

浮いてました。

中華鐘の音が鳴り響くと参加者は吠えます。色んな声で吠えていました。

 

またみんな地面に座り込み、今度はお坊さんが木魚を叩きながら経を読み始めました。

こんな事が行われてるなんて今まで知りませんでした。

しかもたまたま近くに座ることになってしまったんですが経は漢字で書かれてました。

つまり中国語ってこと?この方はタイ人ではないのか等と色々考えましたが

やはり中華系仏教徒のお祭りなのでこれがその最初に言っていた説教か何か

なんだと思います。

このお経、かなり長かったです。長すぎて足がしびれて立てなくなるくらいでした。

一番大きな神輿に火が焚かれ炎があがり鐘がなり、爆竹が鳴りパレードがスタート

しました。知らないおばさんから耳を塞ぐように綿をもらいました。

しかし僕はどのくらいうるさいのか感じたかったのでパレードが始まるときに

綿はまた耳から取りました。

土砂降りの雨みたいな爆竹音です。ずっとそれは止みませんでした。

時間は既に23時を過ぎていました。ここからサパンヒンまで歩きます。

 

この後、バイクでサパンヒンまで先回りしました。もうそのときはここまで来たら

最後まで見通せ、くらいの勢いでした。しかし、大渋滞でした。

お祭りの最後、これが一番のクライマックスです。

今度はこのパレードに参加している人も、参加していない、見物者も、誰も彼も

爆竹をもっています。

真っ暗な夜ですが、煙で白くなり、火の粉の雨の中を沢山の人が歩いてきます。

白い服が煤で黒くなっている人も沢山いました。

 

もうとっくに深夜にはいり日付も次に変わっていました。

行列の最後がどこまで続くのかはわかりません。凄い数の人です。

パレードの最終地点までは待たずに帰りました。

 

今年も、この混沌としたプーケットのお祭りが終わりました。

 

いつか僕の頬にも焼き鳥の串か何かが突き刺さっているかもしれませんが

そのときはきっと、何かが宿っているのかも知れませんので冷たくない目で

見届けてください。

ベジタリアンフェスティバル’08

この街に生まれた人は全員こうなっちゃうのかなーとか考えたことありますけど
そんなことはありません。毎年見てますけど毎年違う衝動を感じます。
うんうん、何度もレポート書きましたが、最終的には皆様に一度見ていただきたい。
素晴らしいお祭りだと思います。

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